建設業の安全衛生にかかる優秀な発明・考案等として令和7年度に顕彰された作品をご紹介させていただきます。
従来は、地下ピット開口直下しかガス濃度を計測しておらず、実際の作業箇所のガス濃度は計測していないことが多かった。
また、地下の閉鎖空間内に入ると携帯電話などの電波は入りづらく、管理者は指示や確認のためにピット内へ、作業者は連絡のために開口付近まで行く必要があった。

ピット内作業環境の安全性と効率を向上させる多機能システムで、次の特徴がある。
この機能により、次のようなことが可能となった。
従来の開口直下のみの計測ではなく、常時作業場所でのガス濃度の測定が可能となった。これにより、異常を常に監視でき、安全性が高まった。
また、移動式のネットワークが構築できるようになったことで、ピット外部とのインターネットを介した連絡が可能になった。
さらに、搭載しているWEB カメラで映像による作業状況の確認が遠隔地から常時可能となった。
加えて、RFID タグを使用することで入退場管理が可能となった。
ピット番長を使用することで、遠隔地から常時作業場所のガス濃度の計測やWEB カメラ映像で作業状況をリアルタイムに監視・共有できるようになり、安全性が向上する。
また、Wi-Fi のアクセスポイントを搭載しており、作業場所に移動式のネットワークを構築できるのでピット外部との連絡が可能になる。入退場管理も行っているため、作業者の入退場状況の管理等が容易になる。