コスモス認定

コスモス認定とは

コスモス認定は、建災防が、建設事業場からの申込みにより、労働安全衛生マネジメントシステムの構築・実施状況を、コスモス認定基準〔注1〕に従って評価し、同基準に適合している場合に、適合している旨の認定(以下「認定」という)を行うものです。

具体的には、コスモス認定は、資格を有した評価者が書面調査及び実地調査を実施し、その結果、建設事業場における労働安全衛生マネジメントシステムの構築・実施状況がコスモス認定基準に適合していると評価し、かつ、コスモス認定審査会により評価者による評価が客観的かつ公正に行われたと認められたときに、建災防が、建設事業場について認定を行い、コスモス認定証を交付します。

建災防は、コスモス認定証を交付した建設事業場について、建災防のホームページ等で広く公表します。

〔注1〕
コスモス認定基準は、コスモス認定を適切かつ公正に実施するために、コスモスガイドラインに沿って定められた基準です。
なお、「改訂 コスモス(COHSMS)認定基準」(※1)及び「改訂 コスモス(COHSMS)認定基準の解説」(※2)は、次のPDFファイルをご参照ください。

(※1)改訂 コスモス認定基準(平成30年4月1日改正)(PDF)
(※2)改訂 コスモス認定基準の解説(平成30年4月1日改正)(PDF)
(※2)改訂 コスモス認定基準の解説(コンパクトコスモス版)(PDF)

コスモス認定についての基本的な考え方は、下記の「コスモス認定の手引き」を参考にして下さい。

(※3)コスモス認定の手引き(PDF)
(※3)コスモス認定の手引き(コンパクトコスモス版)(PDF)

コスモス認定における基本的な考え方

建災防がコスモス認定を行う目的は、コスモスガイドラインに基づく労働安全衛生マネジメントシステムが建設事業場に適切に導入され、安全衛生水準の向上の促進に資することにあります。

したがって、コスモス認定では、求める性能が確保されていれば既存する規程を認めるとする性能規定的考え方を重視しており、建設事業場の既存の安全衛生管理・活動、文書形式、様式等を尊重しています。

また、書面調査及び実地調査による評価は、労働安全衛生についての専門的知識と豊富な実務経験を有し、かつ、当協会が定めた資格を有した者として、登録された専門家である評価者が担当します。このため、建設事業場でこれまで培ってきた安全衛生管理や現在実施されている安全衛生活動の実績を踏まえた評価を行うことができ、さらに、これらの活動についての助言等がなされ、より活性化されるよう配慮しています。

なお、評価者には、認定業務に関して知り得た建設事業場の秘密を漏らさないという守秘義務、並びに認定対象建設事業場等の利害関係者から利益供与を受けてはならないこと等を定めた建災防のコスモス評価者倫理綱領の遵守義務が課せられています。

コスモス認定証取得のメリット

建設企業において、コスモス認定証を取得するメリットとしては、次のものがあります。

  1. コスモス認定基準に適合させるための改善を通じたシステムの質の向上が図れます。
  2. コスモス認定証のもとに全社員が一体となった安全衛生意識の強化が図れます。
  3. 企業の社会的責任(CSR)の実現への寄与と社会的信頼の向上が図れます。
  4. パンフレット、名刺等に「コスモス認定マーク」が使用でき、認定による企業のイメージアップができます。
  5. 公共工事等の入札時における安全衛生管理能力の証明や優遇措置の対象となることがあります。
メリットイラスト

コスモス認定の単位と種類

コスモス認定は、原則として、コスモスガイドラインで定義した「建設事業場」(いわゆる「支店-作業所」や「本社-作業所」の組織形態)を単位として認定を行います。

コスモス認定では、1つの建設事業場を認定する「個別認定」(コンパクトコスモスの認定を含む。)と、建設企業の"本社と全ての建設事業場(支店・作業所)"の認定を一括して行う「一括認定」の2種類と本社が全ての作業所を直轄して管理している建設事業場を認定する「コンパクトコスモス認定」があります。この他、建設事業場の一部の認定も行うことができますので、事前にご相談ください。

(注)

  1. 一括認定では、必ず本社と全ての支店を認定範囲とする必要があります。なお、既に個別認定を受けている支店(建設事業場)があり、これの有効期間内である場合、当該支店(建設事業場)の調査は省略されます。
  2. 一括認定では、4支店以上を有する事業者と3以下の支店を有する事業者とでは、調査対象等の要件が異なります。
個別認定(例示)
一括認定(例示)

認定の有効期間

個別認定及び一括認定の有効期間は、初回の認定と更新の認定ともに認定日から3年です。

認定の流れ

認定は、次のような流れで進められます。認定の更新の場合も同様です。

1.事前相談

認定の手続き等の事前相談をお受けしています。この相談では、必要な書類が整っているかどうかの確認もできます。書類の内容までは見ません。事前相談は無料です。

2.認定及び更新の申込み等に必要な提出書類、様式

コスモス認定の申込みは、次の書類を2セットご提出いただきます。2.は、コスモス認定基準に適合していることを示していただく手順書類、記録類等の書類です。書類には、書類番号のインデックスを付ける等のファイリングをお願いします。

なお、ご提出いただいた書類、内容等の個人・企業情報は、認定の目的以外には使用いたしません。また、個人・企業情報は、厳重に管理し、紛失、破壊、改ざん及び漏えいの防止に努め、厳重なセキュリティ対策を実施いたします。

  1. コスモス認定申込書(「様式A-1」)(※4)
    • 建設事業場の事業内容(「様式A-2」)(※5)
  2. コスモス認定基準への適合状況を確認するための書類
  3. コスモス認定基準と提出書類の一覧表(※6)
  4. その他の資料
    • 会社の概要(パンフレット等)
    • 建設事業場(支店等)の組織図(労働者数を含む)
    • 建設事業場(支店等)が管轄している作業所一覧表
    • 建設事業場(支店等)の労働災害発生状況(過去5年間、作業所における関係請負人の労働災害を含みます。)(「様式A-3」)(※7)
    • 書類調査の対象となる作業所の工事概要

コスモス認定・更新の申込みの用紙は、次により入手して下さい。

(※4)様式A-1 コスモス認定更新申込書(Word)
(※5)様式A-2 建設事業場の事業内容(Word)
(※7)様式A-3 労働災害報告書(過去5年間)(Word)

<申込み先>
建設業労働災害防止協会
建設業労働安全衛生マネジメントシステムセンター
(通称:コスモスセンター)

〒108-0073 東京都港区三田3丁目11番36号 三田日東ダイビル8階

TEL:03-3453-1306 FAX:03-5476-8362

3.認定の申込みの受理

必要な書類一式が提出されたことを確認した後、申込みを受理します。

4.書面調査

評価者2名が、提出された関係書類(手順書類・記録類他)について調査を行い、認定の申込みをされた建設事業場のシステムの構築・実施状況が、コスモス認定基準に適合しているかどうかを評価します。

5.実地調査

評価者2名が、認定の申込みをされた建設事業場に出向き、書面調査では確認できなかった事項等を中心に、システムに関係する方々への面談及びヒヤリング、又は現認によりコスモス認定基準への適合状況を評価します。

6.コスモス認定審査会での審査

外部の有識者によって構成されているコスモス認定審査会において、評価者による評価が客観的かつ公正に行われたかについて審査します。

7.認定
認定マーク

評価者が建設事業場におけるシステムの構築・実施状況がコスモス認定基準に適合していると評価し、かつ、コスモス認定審査会において評価者の評価が客観的かつ公正に行われたと認められた場合、建災防は、その建設事業場についてコスモス認定基準に適合していると認定します。

コスモス認定審査会終了後、2週間以内に、認定結果について「コスモス認定審査結果通知書」を作成し、建設事業場へ通知します。

なお、認定された建設事業場については、「コスモス認定証」を交付します。

ただし、一括認定取得後の更新要件を満たす個別認定の場合は除きます。

8.コスモス認定建設事業場名簿への登録・公開

認定を受けた建設事業場(以下 「認定建設事業場」 という)の名称等をコスモス認定建設事業場名簿に登録し、建災防ホームページ等(コスモス認定証の交付建設事業場一覧)において公開します。

9.定期報告

認定建設事業場の建設事業者は、1年以内ごとに1回、次年(又は次年度)の安全衛生計画及び本年(又は本年度)の安全衛生計画の実施状況の記録など所定の書類を、定期報告として提出していただきます。

定期報告により、適合状況に問題が生じていないかを評価者が検討します。

10.随時報告

認定建設事業場の建設事業者は、次の場合には、速やかに、所定の書面により建災防に届け出ていただきます。

  1. 次のa.からc.に示す労働災害・事故が発生した場合
    1. 死亡労働災害
    2. 一時に3人以上の労働者が業務上死傷又はり病した災害
    3. 労働安全衛生規則 第96条 に示す事故
  2. 認定建設事業場が廃止される場合
  3. 認定範囲に変更が生じる場合
  4. 次に示すコスモス認定建設事業場名簿への登録内容に変更が生じる場合
    1. 認定建設事業場名
    2. 所在地
    3. 認定範囲となっている内部組織の名称
11.認定更新

認定の更新を希望する認定建設事業場は、原則として有効期間が満了する日の5ヵ月前までに「コスモス認定更新申込書」(上記1.の※3と同じ)を提出していただきます。

認定の更新の流れは、初回認定の流れと同様です。

認定料その他認定に係る費用等

初回認定又は更新認定に要する建災防の認定料は、建災防会員/一般により異なります。なお、以下の金額は、消費税率を含んだ額を示しています。

1 認定料

(1)個別認定の認定料

個別認定の初回認定又は更新認定に要する認定料は、次のとおりです。

建災防会員: 1,023,000円
一般: 1,122,000円

・実地調査の旅費(交通費及び宿泊費等)

実地調査を行ったときは、評価者2名が対象となる建設事業場の所在地までの往復に要した旅費(交通費及び宿泊費等)を、別途お支払いいただきます。なお、原則として、本社、支店等の所在地から作業所までの交通手段等については、対象となる建設事業場にてご提供願います。(以下、同じです。)

なお、コンパクトコスモスの認定料は、次のとおりです。

建災防会員: 528,000円
一般: 577,500円

(2)一括認定の認定料

一括認定の認定料は、支店数(いわゆる営業支店は除きます。)により異なります。詳細等は、お問合せください。

初回認定 更新認定
支店数 建災防会員 一般 支店数 建災防会員 一般
1~3支店 1,023,000円 1,122,000円 1~3支店 1,023,000円 1,122,000円
4支店 2,725,400円 2,982,800円 4支店 2,725,400円 2,982,800円
5支店 2,923,400円 3,199,800円 5支店 2,725,400円 2,982,800円
6支店
・・・ ・・・ 6支店
・・・ ・・・

2 再評価料

建設事業場を統合又は拡大を伴う変更があった場合には、評価者による再評価が必要となります。再評価に要する再評価料は、次のとおりです。ただし、再評価の内容により、これと異なることがあります。

<個別認定(一括認定を受けている場合を除く。)>
建災防会員: 429,000円
一般: 468,600円
なお、コンパクトコスモスの認定の場合は、次のとおりです。
建災防会員: 231,000円
一般: 250,800円
3 認定証の書き替え料

建設事業場名、所在地等の変更に伴う認定証の書き替え料は、3,300円です。

4 適合状況の確認の実地調査料金

認定期間中に認定建設事業場からご希望がある場合に、評価者が認定建設事業場に赴き、システムが認定基準に沿って適切に運用されているかを確認する「コスモス認定基準への適合状況の確認」に係る料金は、次のとおりです。

<個別認定又は一括認定>
建災防会員: 198,000円
一般: 217,800円
なお、コンパクトコスモスの認定の場合は、次のとおりです。
建災防会員: 110,000円
一般: 121,000円

※適合状況の確認の実地調査は、評価者1名で概ね1日程度行います。

5 認定料の割引※令和3年3月31日をもって終了

一定の全件を満たす、事業者がISOの品質、又は環境マネジメントシステム認証を所得している場合、認定料の10%割引を行っておりましたが、令和3年3月31日をもって終了いたしました。(令和2年10月6日)

コスモス認定の個別相談(無料)

コスモス認定の個別相談を随時実施しています。

場所:建設業労働災害防止協会 コスモスセンター

手続き:あらかじめ、コスモスセンターと電話等で相談の日時の調整等をお願いします。

コスモス認定に関する冊子等(無料)
 • コスモス認定の手引き A4判 100ページ
• 改訂コスモス認定基準の解説 A4判 31ページ
• コスモス認定の手引き(コンパクトコスモス版) A4判 79ページ
• 改訂 コスモス認定基準の解説(コンパクトコスモス版) A4 31ページ
上記の冊子等をご希望の方は、FAX、はがき等により、所在地・企業名・担当部署・ご担当者名を明記のうえ、表題等に「コスモス認定無料冊子希望」と記して、下記の「コスモスセンター」までお送り下さい。無料で冊子等をお送りします。

お問合せ先

コスモスセンター

建設業労働災害防止協会 建設業労働安全衛生マネジメントシステムセンター(通称:コスモスセンター)

〒108-0073 東京都港区三田3丁目11番36号 三田日東ダイビル8階

電話イラスト
お電話でお問合せの方は
03-3453-1306
FAXイラスト
FAXでお問合せの方は
03-5476-8362

ホピーくんTOP