トンネル切羽地質評価システム[スマート切羽ウォッチャー]

[ICT活用事例]トンネル切羽地質評価システム[スマート切羽ウォッチャー]

概要・活用方法

「スマート切羽ウォッチャー」は、ICT技術を活用しリアルタイムにトンネル切羽とその周辺の地質を評価するシステムである。
スマート切羽ウォッチャーは、
 ①コンピュータジャンボの穿孔データによってトンネル周辺と前方の地山の硬軟を評価するシステム
 ②切羽写真を画像処理することで切羽の剥落危険度を評価するシステム
 ③さらにこれらの評価結果をクラウドによって切羽と現場事務所、本社でリアルタイムに共有するシステム
以上の3つのシステムから構成されている。
当システムにより、リアルタイムに地質を高精度に評価し、切羽崩落などに起因する事故防止に活用できる。

特徴・効果

ICT技術を駆使し、高度な解析をリアルタイムに実施し、解析結果を切羽で確認できる。
さらに、解析結果をインターネットやクラウドなどを利用し、現場事務所や本社と共有できる。
これにより、切羽では地山状況に応じた迅速な判断を見落としなく行うことで、切羽の肌落ちなどの災害を防止することが期待できる。
また、本社と地質情報を共有することで、過大な変状や崩落事故などの地質トラブルを回避することが期待できる。

活用上の注意点

・穿孔データを使ったシステムでは、コンピュータジャンボの導入が必要
・切羽から解析プログラムをインストールしているパソコンまでの通信回線が必要(通常、パソコンは詰所に設置)
・現場事務所や本社との情報共有には、インターネット回線が必要

残留リスク(活用上の問題点)

①残留リスクの内容と対応策

・地質評価、剥落危険度評価の精度の向上
・剥落危険度に応じた、鏡吹付けコンクリートの厚さなどの具体的な対策の仕様の提示が必要。

②対応策についての今後の計画

・実績データを蓄積、分析し、評価精度の向上を図る。

対象とする主な対策(本質安全化)

  • [危険作業対策]トンネル切羽作業
登録番号 5-1
活用分類 無人化・省力化
適用工事
  • 【土木工事】
    山岳トンネル工事
作業 切羽近傍作業
価格等 社外販売の予定はありません
活用実績(件数又は現場数) 2件
特許・実用新案 特許:有
実用新案:無
当該技術所有企業 [技術の所有権]
自社

[販売]
その他:(販売はしない)
第三者評価・表彰等 土木建設技術発表会2017(土木学会主催) 優秀発表賞(最優秀)
当該事例紹介ウェブサイト https://www.kajima.co.jp/news/press/201805/14c1-j.htm
掲載日 2019年4月15日

【カテゴリ】

  • [活用分類]無人化・省力化
  • [土木工事]山岳トンネル工事
  • [抑止可能なリスク(災害の種類)]激突/飛来、落下/崩壊/倒壊
  • [危険作業対策]トンネル切羽作業

企業情報

鹿島建設株式会社 技術研究所 岩盤・地下水Gr

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