工事車両運行管理システム［スマートＧ－Ｓａｆｅ（スマートジーセーフ）］

［ICT活用事例］工事車両運行管理システム［スマートＧ－Ｓａｆｅ（スマートジーセーフ）］

概要・活用方法

ダンプトラック、生コン車等の工事車両の運転席横にスマートフォンもしくはタブレット端末を設置し、運行中の速度監視・注意喚起、工事車両の位置情報の把握や、運行管理者と運転手の双方向通信が可能なシステム。
＜主な機能＞
・速度監視：設定速度超過時に運転手に対して自動音声警告、現場の安全管理者へメールで自動通報
・注意喚起：走行中、注意喚起エリアに近づいた際に運転手にアナウンス
・位置情報管理：工事車両の現在位置を現場事務所の運行管理画面及び車載端末に地図表示
・双方向通信：運行管理者から運転手に任意のメッセージを音声連絡、運転手からはハンズフリー通話等
・積載物と出来高管理：何を、いつ、どこから、どこへ、どのくらい運搬したかを自動記録し、集計
・狭隘区間で対向する工事車両のすれ違い状況を把握してコントロールする機能

特徴・効果

・警告の自動通報と記録による違反者の特定と確実な再教育が可能
・運行管理者と運転手との双方向通信により、道路状況や交通状況をいち早く把握し、渋滞解消や工事車両の運行間隔が平準化され、作業の効率化と安全性向上を実現
・車両の位置情報の更新間隔が5秒と短く、対向する工事車両同士の位置をタイムラグ無く把握できるため、狭隘な道路において安全なすれ違い管理が可能
・集計されたデータから出来高を迅速かつ確実に管理することが可能

活用上の注意点

・ＧＰＳ（ＧＮＳＳ）及び携帯通信の受信環境が必要（携帯通信のキャリアには依存しない）

残留リスク(活用上の問題点)

①残留リスクの内容と対応策

継続的な安全運転教育の実施

対象とする主な対策(本質安全化)

• ［危険作業対策］車両系建設機械作業
• ［職場環境改善・メンタルヘルス対策］生産性の向上／教育・訓練の充実／不安全行動の抑止

登録番号	5-6
活用分類	無人化・省力化／人・行動センシング
適用工事	【土木工事】 運搬工／土工工事／基礎工事／コンクリート工事／道路工事／橋梁工事（架設工事）／山岳トンネル工事／シールド・推進工事／河川及び海岸工事／ダム工事 【建築工事】 土工事／改修工事／鉄骨・鉄筋コンクリート造家屋建築工事
作業	・土運搬作業 ・コンクリート運搬作業
価格等	社外販売の予定はありません
活用実績(件数又は現場数)	27現場
特許・実用新案	特許：有 実用新案：有
当該技術所有企業	[技術の所有権] 自社 [販売] その他：(販売はしない)
第三者評価・表彰等	丹 秀男, 車両運行管理システムによるトレーサビリティ確保とすれ違い管理の実現, 土木学会第71回年次学術講演会, 平成28年9月 中村 泰広, 車両運行管理システムによる運転支援と車両・輸送物のリアルタイム管理, 土木学会第72回年次学術講演会, 平成29年9月
当該事例紹介ウェブサイト	https://www.kajima.co.jp/tech/c_dam/safety/index.html#body_02
掲載日	2019年4月15日

企業情報

鹿島建設株式会社　土木設計本部

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