近年、地球温暖化を遠因とする気象現象の顕著化や、都市のヒートアイランド現象に伴う高温化により、夏季の暑熱環境の悪化が問題となっている。特に今夏の連日の猛暑は記憶に新しく、その深刻度が注目されるところとなり、暑熱環境下での健康被害やその対策方法が話題となった。
建設現場においては、従前より暑熱環境下での作業員の体調管理に対する意識は高く、WBGT 値の掲示による注意喚起や、水分・塩分の摂取の呼びかけ等が、安全衛生管理の一環として実施されてきた。
ところが近年の暑熱環境の顕著化に伴い、これまでの対応のみでは作業者の安全を担保できない状況になりつつある。
本技術は、作業者一人ひとりの心拍数と、作業者の滞在する場所のWBGT 値の両側面から作業者を見守ることが可能なシステム。
・リストバンド型ウェアラブルセンサを建設現場の作業者に着用してもらい、管理者が一元管理することにより、暑熱環境下での体調不良の予兆を捉え、声かけなど適時の注意喚起を促進できる。
・作業者個人が滞在する作業環境のWBGT値を各個人に紐づける点である。
互いに無線通信可能な小型のWBGT 計を現場内の複数個所に設置し、各作業者を同環境または類似環境のWBGT値と紐づけることで、より精細な暑熱ストレスの危険度が把握できる。
・作業者が装着するリストバンド型バイタルセンサのデータを受信するゲートウェイの配置
・WBGT計と作業員の紐付け
・センサ類の管理
アラート発生時のしきい値設定が個体の特性に応じた設定とはなっていない。
個体別のアラート設定
解析技術の高度化
登録番号 | 24-11 |
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活用分類 | 人・行動センシング |
適用工事 |
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作業 | 暑熱環境下での作業全般 |
価格等 | 初期費用:15万円※、月額利用料:6千円/人 ※50IDまで バイタルデバイス、ゲートウェイ、WBGTは別途利用料必要 |
活用実績(件数又は現場数) | 当社現場:数十現場 社外:数社 |
特許・実用新案 | 特許:申請中 実用新案:無 |
当該技術所有企業 | [技術の所有権] 自社 [販売] 自社 他社(株式会社オーク情報システム) |
当該事例紹介ウェブサイト | https://www.obayashi.co.jp/solution_technology/leading_edge/tech073.html |
掲載日 | 2019年4月15日 |
更新日 | 2019年11月27日 |
【カテゴリ】
株式会社大林組 技術本部技術企画室
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