ケーソン据付システム[函ナビ]

[ICT活用事例]ケーソン据付システム[函ナビ]

概要・活用方法

自動追尾トータルステーション、2軸傾斜計、全マスの水位計により、ケーソンの三次元位置と姿勢及び注水状況をリアルタイムに計測して一元管理するシステムを搭載することにより、ケーソンの姿勢を制御する注水操作とケーソンを所定の位置に移動させるウインチ操作を遠隔操作する技術である。

特徴・効果

ケーソン据付の従来方法は、ケーソン上に多くの作業員が乗函し、ケーソン位置の測量、注水量の計測、注水ポンプやウインチの操作を行って、ケーソンの誘導から沈設までの据付作業を行っていた。
動揺する浮函上での作業となるため、ケーソン上からの転落や転倒の危険があるうえ、ウインチワイヤーの近くでの作業となり、つまづきや破断したワイヤーに接触する危険もある。
当該システムによる据付作業では、ケーソン上の無人化を実現し、ケーソン据付作業の安全性が格段に向上するものである。

活用上の注意点

既設ケーソン上にトータルステーションを設置して新設側のケーソンの全方位プリズムを計測するため、日射の向きによっては背後の水面が波によって太陽光を反射することがあると、全方位プリズムを計測できないことがあるので、プリズムを設置する位置に注意が必要です。

残留リスク(活用上の問題点)

①残留リスクの内容と対応策

急な波浪によりケーソンが動揺して接触・損傷する危険は従来方法と同等である。
浮体動揺を抑制する技術開発が望まれる。

②対応策についての今後の計画

浮体動揺低減技術の研究開発

対象とする主な対策(本質安全化)

  • [危険作業対策]その他危険作業(据付ケーソン上の人力作業)
  • [職場環境改善・メンタルヘルス対策]生産性の向上/不安全行動の抑止
登録番号 8-3
活用分類 無人化・省力化
適用工事
  • 【土木工事】
    河川及び海岸工事/その他の土木工事
作業 ケーソン据付作業
活用実績(件数又は現場数) 38件
特許・実用新案 特許:有
実用新案:無
当該技術所有企業 [技術の所有権]
自社

[販売]
その他:(販売及びリースはしていない)
第三者評価・表彰等 国土交通省NETIS登録(CBK-130002-VE)
当該事例紹介ウェブサイト http://www.toyo-const.co.jp/technology/9546.html
掲載日 2019年4月15日

【カテゴリ】

  • [活用分類]無人化・省力化
  • [土木工事]河川及び海岸工事/その他の土木工事
  • [抑止可能なリスク(災害の種類)]墜落、転落/転倒/激突/はさまれ、巻き込まれ/おぼれ
  • [危険作業対策]その他危険作業(据付ケーソン上の人力作業)
  • [職場環境改善・メンタルヘルス対策]生産性の向上/不安全行動の抑止
  • [ICT関連]ソフトウェア・アプリケーション/計測・測位・変位

企業情報

東洋建設株式会社 土木事業本部 土木技術部

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