インバート変位計

［ICT活用事例］インバート変位計

概要・活用方法

「インバート変位計」は路盤下に埋設した水圧計を、水で満たしたビニール管で地上の基準水槽と連結し、路盤の隆起量を水頭差で自動計測するため、通行車両の影響を受けずに隆起を常時監視できる。(図1)
また、隆起量に応じてLED光を変化させる警報システムにより、隆起レベルを可視化することもできる。(図2)
水頭差で隆起量を計測することと、フレキシブルな構造で地山のわずかな変形にも追従することから、0.1mmの高精度で計測でき、長期間の緩やかな隆起の計測も可能。
また、地中内部にはあらかじめ保護管のみを設置し、埋め戻し後に計器を挿入するため、短時間に設置でき、かつ繰り返しの転用が可能。(図3)

トンネル路盤下に「インバート変位計」を埋設することで通行車両の影響を受けず、なおかつ高精度に鉛直方向の変位を計測できる。

特徴・効果

計測結果に基づいて工事中に対策が可能となり、供用後の路盤隆起による通行止めなどを未然に防止できる。

活用上の注意点

大変形が確認された場合は、すみやかにインバート変位計を設置すべきである。

残留リスク(活用上の問題点)

①残留リスクの内容と対応策

隆起現象が緩やかな場合は長期計測が必要になる。
収束を十分に確認しないと対策を誤り、将来供用後に変状の発生するリスクがある。

②対応策についての今後の計画

計測結果から将来の長期にわたる残留変位を予測しているが、予測精度を向上させることが必要となる。

対象とする主な対策(本質安全化)

• ［危険作業対策］その他危険作業（山岳トンネル工事）

登録番号	24-5
活用分類	機械センシング
適用工事	【土木工事】 山岳トンネル工事
作業	掘削工
価格等	現場毎に応相談
活用実績(件数又は現場数)	3現場程度
特許・実用新案	特許：有 実用新案：無
当該技術所有企業	[技術の所有権] 自社 [販売] その他：(当面自社案件のみにて展開)
当該事例紹介ウェブサイト	http://www.obayashi.co.jp/
掲載日	2019年4月15日

企業情報

株式会社大林組　安全品質管理本部　安全管理室

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