AI技術を活用した高精度の切羽評価システム

[ICT活用事例]AI技術を活用した高精度の切羽評価システム

概要・活用方法

切羽を評価する主たる項目、①強度、②風化変質、③割目間隔、④割目状態、⑤走向傾斜、⑥湧水量、⑦劣化度合に関して、過去の観察データに基づく深層学習データを構築した。
現場で切羽観察記録を作成する場合、観察者は切羽状況から上記項目の評価を選定するが、深層学習データから推定される評価を併せて明示することで、観察者の判断結果をより正しい方向へと支援することが可能になる。

「AI技術を活用した高精度の切羽評価システム」により地質状況を早く、高精度に評価することを可能とし、支保工をより適切に設置するなど必要な手当てを行うことで工事の安全性、経済性を向上させる。

特徴・効果

目視による安全確認の限界があり、逃げ遅れによる人的被害を軽減するため。
細分化した評価時間を短縮し、切り羽の肌落ち等を未然に予知する。
少子高齢化に伴う熟練技能者の不足を補うために役立つ。さらに地山性状に合致した標準支保工の選定に繋がるとともに、局所的な地山評価結果を出力できるので肌落ちや崩落の危険性を即時判断可能である。

活用上の注意点

現在は試行版の位置付けで、②風化変質、③割目間隔、④割目状態のみ深層学習データを用意済み。
また、それぞれの教師データとの的中率は87%、69%、89%であり、その範囲を理解して利用すべきである。

残留リスク(活用上の問題点)

①残留リスクの内容と対応策

・教師データの質による切羽画像と岩盤性状との不整合
・的中率は高いが、100%では無いという現実

②対応策についての今後の計画

深層学習にありがちな処理内容が不明な点を解明する事と、残り4項目を試行しシステムとして構築する事。

対象とする主な対策(本質安全化)

  • [危険作業対策]トンネル切羽作業
登録番号 24-3
活用分類 機械センシング
適用工事
  • 【土木工事】
    山岳トンネル工事
作業 地山評価
標準支保選定
価格等 現場毎に応相談
活用実績(件数又は現場数) 2018年度完成予定
特許・実用新案 特許:有
実用新案:無
当該技術所有企業 [技術の所有権]
自社

[販売]
その他:(当面自社案件のみにて展開)
当該事例紹介ウェブサイト http://www.obayashi.co.jp/
掲載日 2019年4月15日

【カテゴリ】

  • [活用分類]機械センシング
  • [土木工事]山岳トンネル工事
  • [抑止可能なリスク(災害の種類)]飛来、落下/崩壊/倒壊
  • [危険作業対策]トンネル切羽作業

企業情報

株式会社大林組 安全品質管理本部 安全管理室

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