人工衛星からの電波を受信し、高精度に地盤変位を計測する技術である。
米国のGPSや日本の準天頂衛星をはじめ、多数の衛星から同時に受信できるので、従来技術より計測精度が高い。かつ、計測頻度が高い(5分に1回)ので、突発的な斜面崩壊の前兆をとらえることが可能である。
無線LANとソーラーパネルを採用しているため、センサー間のケーブルが一切不要であり、設置が容易である。
設置・運用コストは従来の50%程度である。
自然斜面やのり面に複数台のセンサーを設置して地盤変位を監視する。地盤変位が観測された場合は、警報や退避指示などの措置を講じる。
突発的な斜面崩壊の前兆をとらえることにより、斜面下方の作業員、第三者の災害を未然に防止できる。
ケーブル敷設が不要なので、斜面上での危険な作業がきわめて少なく、設置時の労働災害発生リスクを大幅に低減できる。
従来と同一のコストでより多くのセンサーを設置できるので、より広範囲において斜面災害を防止できる。
センサーの上空に衛星との通信を阻害する樹木、崖面、構造物等がある場所では計測精度が低下する。
突発的な斜面崩壊については、経時的な変位計測事例が少ないため、警報や退避指示を発するためのしきい値を安全側に設定せざるを得ない(警報が空振りになることがある)。
適切なしきい値を設定できるよう、当システムによる計測データを蓄積してゆく。
登録番号 | 24-2 |
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活用分類 | 機械センシング |
適用工事 |
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作業 | のり面の動態観測作業 地すべりの動態観測作業 |
価格等 | 現場毎に応相談 |
活用実績(件数又は現場数) | 5現場程度で実施中 |
特許・実用新案 | 特許:無 実用新案:無 |
当該技術所有企業 | [技術の所有権] 共有:(古野電気株式会社) [販売] 他社:(古野電気株式会社) |
当該事例紹介ウェブサイト | http://www.obayashi.co.jp/ |
掲載日 | 2019年4月15日 |
【カテゴリ】
株式会社大林組 安全品質管理本部 安全管理室
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