『鉄柱の自動計測・自動建入れ調整システム』は、三次元計測において汎用的に使用されているト―タルステーションを用いる。
トータルステーションは計測する鉄骨柱頂部に設置した反射プリズムよりも高い位置に設置する。(図1)
トータルステーションの自己位置計測指示、鉄骨柱の建方精度計測開始や設計データと計測結果の差分から建入れ精度を±1mm 以内に誘導する。(図2)
自動制御開始指示などの送受信は、モバイルパソコンを用いる。
計測結果の差分データはモバイルパソコンから無線LAN で自動建入れ調整装置へ送られ、一連の計測作業が終わるまで計測者は一切の操作が不要となる。
自動建入れ装置は、モーター減速機から構成され、モバイルパソコンから送られた調整量をカムアーム機構からなる建方調整治具の押し上げボルトを回転させることで自動建方調整が可能となる。
従来の計測作業は、高所での危険作業を伴うとともに作業場所の頻繁な移動が必要であったが、『鉄柱の自動計測・自動建入れ調整システム』は、同じ位置からのすべての柱の計測可能となり、安全性と作業性が向上する。(図3)
また、誰でも簡単に操作が出来き、計測工の熟練度・計測姿勢によって生じる計測精度のバラツキをなくす事が可能となり、計測結果の信頼性も向上する。
帳票出力機能も備わっており、計測と同時に記録し、データを後日まとめる手間が省ける。誰でも簡単に±1㎜以内に建て入れ精度を確保する事が可能なことから、労働集約型から脱却し、鉄骨柱の建方作業に係る工数を削減、労働生産性が高められる。(図4)
自動計測を行うトータルステーションの設置場所の検討が重要である。
衛星測位データによる建設機械の自動運転
登録番号 | 11-5 |
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活用分類 | 無人化・省力化 |
適用工事 |
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作業 | 鉄骨建方作業における、鉄骨柱の建入精度を自動計測し、設計データと実測データから倒れ量を自動演算する。 演算されたデータを鉄骨柱の接合部に取り付けた自動建方制御に無線で送り、自動建方制御装置が鉄骨柱を±1mm 以内に建方を行う。 |
活用実績(件数又は現場数) | 12現場 |
特許・実用新案 | 特許:有 実用新案:無 |
当該技術所有企業 | [技術の所有権] 自社 |
第三者評価・表彰等 | 平成30年度日本建設機械施工大賞・大賞部門選考委員会賞 |
掲載日 | 2019年4月15日 |
【カテゴリ】
戸田建設株式会社 技術開発センター
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