トンネル切羽変状可視化システム[Face Condition Viewer]

[ICT活用事例]トンネル切羽変状可視化システム[Face Condition Viewer]

概要・活用方法

【概要】
 使用する機器は、切羽押出し量計測用のレーザー距離計、マーキングによる警報を発信するグリーンレーザー、現切羽の映像撮影用のカメラ、これらを統括するPCで構成される。
 グリーンレーザーとは、緑の光を高速回転で照射することで、切羽に形状を描画するものである。
 レーザー距離計で連続的に鏡面の押出し量の計測を行い、管理レベルを超過した計測点の周辺をグリーンレーザーでマーキングし、切羽の肌落ちや崩落・崩壊に対する危険性を切羽直近で作業している全員に対して可視化させる。
 また、現切羽の映像撮影用のカメラで実際の切羽映像を撮影し、レーザー距離計で監視している変位データと結合することで、ウェアラブル端末(スカウター型や透過式メガネ型)にトンネル切羽の変位状況を可視化させる。
 また、上記レーザーによる切羽監視システム以外の切羽挙動を捉える技術と併用することが可能である。

【活用方法】
 ウェアラブル端末を切羽監視員や重機オペレーターが装着し、従来の目視による監視と本システムを併用して切羽を監視することで、切羽直近の作業者にいち早く切羽の押出し状況を知らせることができる

特徴・効果

・リアルタイムな切羽の押出し挙動から鏡面へのマーキングによる直接的な警報を発信する技術と、AR技術を活用し、リアルタイムな切羽映像と切羽の変位状況をウェアラブル端末やPC等の端末機器に可視化させることができる。
・切羽監視員や切羽の最前線にいる作業者、現場職員などトンネル工事の関係者全員が切羽の状況をリアルタイムに把握可能な上、切羽直近で作業している者に対して退避の指示や注意喚起を促すことができ、切羽作業の安全性を向上させることができる。

活用上の注意点

・使用する範囲がWi-Fi環境化であるかインターネット接続可能な環境であること

残留リスク(活用上の問題点)

①残留リスクの内容と対応策

【残留リスク】
 レーザー距離計で切羽の挙動を捉えることができる地山を対象に適用する

【対応策】
 目視による監視と当該技術を併用して切羽監視を行う

対象とする主な対策(本質安全化)

  • [危険作業対策]トンネル切羽作業
登録番号 20-2
活用分類 能力支援等
適用工事
  • 【土木工事】
    山岳トンネル工事
作業 山岳トンネル工事の切羽作業
価格等 現在価格調整中
活用実績(件数又は現場数) 1現場
特許・実用新案 特許:有
実用新案:無
当該技術所有企業 [技術の所有権]
共有:(株式会社演算工房、計測技研株式会社)


[販売]
その他:(特許所有会社3社で所有)
当該事例紹介ウェブサイト http://www.takenaka-doboku.co.jp/news/detail/178.html
掲載日 2019年4月15日

【カテゴリ】

  • [活用分類]能力支援等
  • [土木工事]山岳トンネル工事
  • [抑止可能なリスク(災害の種類)]崩壊
  • [危険作業対策]トンネル切羽作業
  • [ICT関連]計測・測位・変位

企業情報

株式会社竹中土木 技術・生産本部

お電話でお問い合わせの方は
03-6810-6215

<当サイトの利用に関連する保証及び責任について>

当協会は、当サイトに最新の正確な情報を掲載するよう努力しますが、この情報の正確性、安全性、適切性について責任を負わず、保証するものではありません。

当サイト及び当サイトからリンクされているサイトへのアクセス及び利用する方は、自己の責任及び善良なる管理者の注意義務に基づき利用することに同意したとみなします。

当協会は、当サイト及び当サイトからリンクされているサイトの利用、アクセス又はアクセス不能の結果生じる損害及び当サイトの情報の誤謬を信頼した結果生じる損害について責任を負いません。

当サイトを活用して行う建設工事については、いうまでもなく、各事業者において、法令遵守、安全第一をもって工事の施工を行ってください。

ホピーくんTOP