法面傾斜監視クラウドシステム[OKIPPA104]

[ICT活用事例]法面傾斜監視クラウドシステム[OKIPPA104]

概要・活用方法

①本システムは、センサボックスだけで始められる傾斜監視クラウドシステムである。

②自営の基地局及び配線(給電、通信)を整備することなく、省電力広域無線通信LPWA(※)を搭載した小型センサボックス(10cm×10cm×4cm)を計測したい箇所(切盛土の法面や擁壁、護岸、柱状物等)に設置するだけで、傾斜角度や衝撃、位置情報等の計測データをクラウドサーバ上の管理システムへ無線通信転送することで、インターネット環境にあるPCやスマホ等により常時確認することができるシステムである。
(※)LPWA:Low Power Wide Areaの略

特徴・効果

<センサボックス>
・自営の基地局及び配線の設置・保守が不要。
・センサボックスを設置するだけで監視を開始可能。
・電池で稼動し、電池交換は2年間不要(1時間に1回通信する場合)。
・ボックス設置方法は、ビス及びアンカー止め、マグネット利用から選択可能。

<管理画面>
・広域省電力無線通信LPWA(sigfox)でクラウドサーバへ送信し、インターネット上の管理画面で常時確認可能。
・遠隔操作で、計測及び通信間隔を変更可能(傾斜角度の計測最小間隔:15分に1回)。
・閾値の任意設定により、メール等でアラート通知が可能。
・計測データは、CSVやExcelで取り込み可能。
・任意の日付を計測開始日の「起点」として計測値を差分表示することが可能。

活用上の注意点

①本システムは、巡視による目視点検の補佐として活用することが重要である。
②傾斜角度の計測精度は約0.1度であるため、監視目的に応じた運用が必要である。

残留リスク(活用上の問題点)

①残留リスクの内容と対応策

①センシング内容が変位量(cmやmmなど)でないため、傾斜角度から換算してアラート通知等の閾値を設定する必要がある。
<主なセンシング項目>
・傾斜角度     ・ボックス内の温度
・衝撃検知     ・方位角
・概略の位置測位

対象とする主な対策(本質安全化)

  • [危険作業対策]災害復旧工事/斜面掘削工事/解体工事/軟弱地盤工事
  • [職場環境改善・メンタルヘルス対策]生産性の向上/不安全行動の抑止/苦渋反復作業の解消
登録番号 17-6
活用分類 無人化・省力化
適用工事
  • 【土木工事】
    土工工事/土石流の到達するおそれのある現場での工事/道路工事/河川及び海岸工事/ダム工事/砂防工事/土地整理土木工事
  • 【建築工事】
    仮設工事/土工事/解体工事
作業 ①事前調査、施工前、施工中、施工後、供用開始後での監視
②法面の動態観測
③地すべりの動態観測
価格等 本体:¥198,000-/台
クラウド利用料:¥2,000-~/月・台
活用実績(件数又は現場数) 10件以上
特許・実用新案 特許:無
実用新案:無
当該技術所有企業 [技術の所有権]
自社

[販売]
自社
当該事例紹介ウェブサイト https://www.nishimatsu.co.jp/solution/okippa104/
掲載日 2019年4月15日

【カテゴリ】

  • [活用分類]無人化・省力化
  • [土木工事]土工工事/土石流の到達するおそれのある現場での工事/道路工事/河川及び海岸工事/ダム工事/砂防工事/土地整理土木工事
  • [建築工事]仮設工事/土工事/解体工事
  • [抑止可能なリスク(災害の種類)]崩壊/倒壊
  • [危険作業対策]災害復旧工事/斜面掘削工事/解体工事/軟弱地盤工事
  • [職場環境改善・メンタルヘルス対策]生産性の向上/不安全行動の抑止/苦渋反復作業の解消

企業情報

西松建設株式会社 社長室 事業創生部

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