トンネル変位監視技術[TP-Monitor Tunnel]

[ICT活用事例]トンネル変位監視技術[TP-Monitor Tunnel]

概要・活用方法

①「TP‐Monitor Tunnel」は、デジタル画像により所定の位置の変位を計測・監視する装置である。長期間にわたり機器のメンテナンス作業が困難な、供用中のトンネルなどの変位計測・監視に有効な技術である。
②供用中のトンネルに近接して2期線が施工される場合、供用線に設置したデジタルカメラの画像で交通状況を確認しながら遠隔撮影し、その画像を現場詰所等に設置した PC に転送し、画像処理システム上でトンネルの変形を評価する。高精度(1mm)かつ迅速な評価(30 分程度)が可能なシステムである。
③「TP‐Monitor Tunnel」は、ターゲットの汚れによる精度の低下に対してもシステム上で対応できる。ターゲットが汚れた場合、汚れる前の形状を「ロバスト推定」と呼ばれる手法で再現し、精度を確保する。
④「TP‐Monitor Tunnel」は、機器の寒暖差の影響を抑えるため、機器類はヒータ付きケース内に収納される。カメラも専用の保護ケースに収められるため、6ヶ月以上のメンテナンスフリーで稼動する。
⑤今後の増加が見込まれる山岳トンネルの 2 期線工事やリニューアル工事において、低コストで確実な監視による安全確保手段の一つとして活用が期待できる。

特徴・効果

①寒暖差の大きい山岳部において、長期間(6ヶ月以上)メンテナンス無しでトンネル内の計測監視が可能。
②供用中のトンネル内に固定したデジタルカメラにより覆工コンクリートの動きを1mm 単位で評価。
③画像取得から約30分で変位の評価が可能である。
④装置および保護ケースがコンパクトであるため、設置に要する幅や高さに制限がある場合でも適用可能。
⑤粉塵環境下におけるターゲットの汚れによる計測精度低下にも対応。

活用上の注意点

①計測精度をあげるために、監視する位置にターゲットとは別途基準尺の設置が必要である。
②粉塵が付着しづらい素材を用いているものの、ターゲットが極度に汚れた場合には清掃が必要である。

対象とする主な対策(本質安全化)

  • [危険作業対策]その他危険作業(監視員通路のない供用中のトンネル内の計測)
  • [有害業務対策]その他有害業務(監視員通路のない供用中のトンネル内の計測)
登録番号 15-14
活用分類 無人化・省力化
適用工事
  • 【土木工事】
    山岳トンネル工事
作業 ①事前調査
②写真測量(画像分析)による変位監視
活用実績(件数又は現場数) 1件
特許・実用新案 特許:無
実用新案:無
当該技術所有企業 [技術の所有権]
自社

[販売]
その他:(協力会社による対応可能)
当該事例紹介ウェブサイト http://www.taisei.co.jp/
掲載日 2019年4月15日

【カテゴリ】

  • [活用分類]無人化・省力化
  • [土木工事]山岳トンネル工事
  • [抑止可能なリスク(災害の種類)]飛来、落下/その他
  • [危険作業対策]その他危険作業(監視員通路のない供用中のトンネル内の計測)
  • [有害業務対策]その他有害業務(監視員通路のない供用中のトンネル内の計測)

企業情報

大成建設株式会社 名古屋支店 上野トンネル工事作業所

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