環境汚染修復工事に於いて、作業構台・中間杭・土留支保工に囲まれた狭隘な場所で、重機と作業員との接触災害防止対策を検討するため、3種類の重機接近警報装置を候補に挙げ、実際に現場で検知感度や検知範囲等の実証実験を行い検証した結果、信頼性の高い※ヘリマシステムを採用した。(図1)
また、時間差を有した自動停止機能を開発し、更に安全性を向上させ重機接触災害ゼロを達成する活動を行った。
<システムの特徴>
特殊無線仕様のへリマシステムは磁界とICタグを採用しているため、障害物等による不検知がなく、検知範囲も誤差0.5mと安定している。また、複数の重機に搭載して近接しても混信や誤作動は生じない。(図2)
<効 果>
①警報装置が作動することで、重機災害発生の危険性が減少した。これにより作業員が安全に作業できるようになった。(図3、図4)
②作動時に時間差自動停止機能を追加したため、重機を安全に停止させることが出来る。
これにより、重機オペレーターへの災害発生の危険性が減少した。
③装置作動にオペレーターが気付かなくても重機が自動的に停止する。これにより重機との衝突災害発生リスクが低減した。
当重機接近警報システムは重機と作業員との接触災害防止対策のツールとして有効であるが、過信は禁物であり、採用現場において重機オペレーターと作業員に対し運用ルールを定め遵守させることが必要不可欠である。
重機と作業員との接触災害防止対策のツールとして有効であるが、過信は禁物であり、採用現場において重機オペレーターと作業員との運用ルールを定め遵守させることが必要不可欠。
ヘリマシステムの構造においてはヘルメットに装着する装置の軽量化を図ると共に、作業員用に知らせる内部用LEDの電線破線やLED自体の玉切れしないにように耐久性向上することが課題。
重機オペレーターと作業員との運用ルールは別添参照。
ヘリマシステムの装置軽量化や耐久性向上は製造メーカに要請済み。
登録番号 | 15-13 |
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活用分類 | 機械センシング |
適用工事 |
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作業 | 廃棄物等掘削撤去及び大型土のう詰め作業 |
活用実績(件数又は現場数) | 5件 |
特許・実用新案 | 特許:有 実用新案:無 |
当該技術所有企業 | [技術の所有権] 他社:(株式会社ティオック) その他:(時間差自動停止装置:大成建設・瀧冨工業) [販売] 他社:(株式会社ティオック) |
第三者評価・表彰等 | 土木学会安全問題討論会’17 壇上発表済み |
掲載日 | 2019年4月15日 |
【カテゴリ】
大成建設株式会社 名古屋支店
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