本システムは、トンネルの発破掘削作業において、装薬孔の削孔時に得られるマシンデータ「削孔検層データ」から瞬時に算定された「適正な火薬量」を、その切羽の装薬作業において遅滞無く反映させるシステムである。
これまでの切羽での装薬作業は、現切羽より数サイクル前の削孔検層データや装薬量、発破結果に基づく熟練技能者の判断により行われていた。
本技術の導入により、切羽での削孔検層データをリアルタイムで評価し、自動で算定された適正な爆薬量での装薬が可能となる。
本システムにより、発破掘削時の余掘りの低減とサイクルタイムの向上が期待でき、トンネル掘削作業における生産性向上に繋がる。
また、建設業の熟練技能者不足や高齢化が深刻になる中、経験の浅い技術者・技能者でも適正な発破作業が可能となる。
また、リアルタイムに取得できる削孔検層データから、切羽の詳細な地質状況が把握でき、部分的に脆弱な箇所など肌落ち、崩落の恐れがある箇所を特定できるため、安全性向上の効果も期待できる。
発破掘削方式の山岳トンネルのみに適用可能で、機械掘削方式には適用不可。
削孔検層データ以外の要素による切羽の肌落ちや崩壊は検知できない。
別の技術(例えばカメラ映像から切羽を評価する技術等)を組み合わせることで、残留リスク回避の解決に繋がると思われる。
登録番号 | 14-4 |
---|---|
活用分類 | 機械センシング |
適用工事 |
|
作業 | 山岳トンネルの発破掘削作業 |
価格等 | 未定 |
特許・実用新案 | 特許:有 実用新案:無 |
当該技術所有企業 | [技術の所有権] 自社 他社:(演算工房) [販売] その他:(外販なし) |
当該事例紹介ウェブサイト | https://www.smcon.co.jp/topics/2018/05211300/ |
掲載日 | 2019年4月15日 |
【カテゴリ】
三井住友建設株式会社 土木本部 土木技術部
当協会は、当サイトに最新の正確な情報を掲載するよう努力しますが、この情報の正確性、安全性、適切性について責任を負わず、保証するものではありません。
当サイト及び当サイトからリンクされているサイトへのアクセス及び利用する方は、自己の責任及び善良なる管理者の注意義務に基づき利用することに同意したとみなします。
当協会は、当サイト及び当サイトからリンクされているサイトの利用、アクセス又はアクセス不能の結果生じる損害及び当サイトの情報の誤謬を信頼した結果生じる損害について責任を負いません。
当サイトを活用して行う建設工事については、いうまでもなく、各事業者において、法令遵守、安全第一をもって工事の施工を行ってください。