【概要】
ケーソン工法では、沈下関係図(深度ごとの総沈下力と総沈下抵抗力)を基に、刃口部の地盤の性状を考慮して開口率を設定し、掘削範囲・手順を決める。従来、開口率は作業室内の掘削状況の測量から求めるのが一般的だが、定性的な管理になりやすく時間もかかるため、掘削の進捗に伴う開口率、すなわち支持力の変動をリアルタイムに把握することが困難であった。また高気圧下の作業であり、作業員の健康障害の可能性があった。
これらのの課題を解消するため、レーザーセンサで開口率を定量的かつ即時に算出可能な『ケーソン作業室内の掘り残し土量可視化技術』を開発した。
【活用方法】
①重機に搭載したレーザーセンサを用いた遠隔操作によるケーソン刃口周りの掘削形状計測に基づき、掘り残し土量を測量・可視化する。
②高気圧下でも使用可能な汎用的なセンサーを選定。
③データを3D化し、掘り残し土砂の平面、断面を表示し、開口率を算定すを可視化することで重機による刃口周りの掘削範囲を操作員が周知することができ、掘削作業の安全性や沈下状況の把握することができる。
①遠隔操作によりリアルタイムで測定することで、常に正しい掘削状況(開口率)を把握できるため、沈下掘削に対し適切な指示および施工が可能になる。
②高気圧下で行われる日々の測量作業のための入函作業が無くなるため、潜函病等の発症抑止になる。
①掘削機に測定器を設置するため、掘削中の振動で配線に不良なことが発生する可能性はある。
(配線の強固な接続)
②測定時の掘削機を設置する所定箇所の定め方。(潜函内の鋼板等へのマーキングなど)
登録番号 | 15-8 |
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活用分類 | 無人化・省力化 |
適用工事 |
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作業 | ニューマチックケーソン工法における作業室内の掘削状況(開口率)を遠隔操作で測定し、掘り残し土量を可視化する。 |
活用実績(件数又は現場数) | 3件 |
特許・実用新案 | 特許:有 実用新案:無 |
当該技術所有企業 | [技術の所有権] 自社 他社:(株式会社シーアイテック) [販売] 他社:(株式会社シーアイテック) |
第三者評価・表彰等 | 国土交通省 NETIS 登録申請中 平成29年度土木学会全国大会 年次学術講演会で発表 |
当該事例紹介ウェブサイト | http://www.taisei.co.jp/ http://www.citec-inc.co.jp/ |
掲載日 | 2019年4月15日 |
【カテゴリ】
大成建設株式会社 横浜支店 臨港水江町線橋梁下部工事作業所
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