現場溶接ロボット工法[T-iROBO® Welding]

[ICT活用事例]現場溶接ロボット工法[T-iROBO® Welding]

概要・活用方法

①鋼管柱継手部の溶接作業を対象に、先行溶接を含むすべての溶接を小型溶接ロボットにより自動で行う。
②障害物を回避するための動作を予めロボットに記憶させ、ロボットの首振り機構を用いて仮固定治具などの障害物を回避しながら自動で溶接を行うことが可能である。
③角型鋼管柱のコーナー部のように平面から曲面に変化する複雑な形状の部位でも、ロボットが形状変化を判断し連続して溶接することができる。

特徴・効果

①オペレータ1名で複数台のロボットの同時操作・長時間連続稼動が可能であり、溶接作業の省人化と作業効率の向上を図ることができる。
②角型鋼管柱の溶接作業を想定した施工試験では、従来の小型溶接ロボットによる施工に比べて、柱周りの継手部溶接1箇所あたり1~1.5時間の時間短縮(従来の約30%程度)が可能で、また溶接部の破壊試験などの結果から本ロボットで施工した溶接部の品質も所定の規準を満たすことを確認している。

活用上の注意点

①溶接始終端の継目部分に融合不良などの欠陥が生じないよう、必要に応じて研磨・整形処理を施すことが望ましい。
②ロボット操作者は必ずしも溶接技能に熟練している必要は無いが、自主検査やトラブル対処など適切な品質管理能力を有する者とする。

残留リスク(活用上の問題点)

①残留リスクの内容と対応策

完了後の検査等にて不合格となる欠陥が生じた場合は、溶接技能者により所定の基準に基づく補修溶接を行う。

②対応策についての今後の計画

・溶接性能向上による欠陥発生率の低減
・ロボットによる欠陥箇所の補修への対応

対象とする主な対策(本質安全化)

  • [危険作業対策]現場溶接
  • [有害業務対策]熱中症
  • [職場環境改善・メンタルヘルス対策]苦渋反復作業の解消
登録番号 15-7
活用分類 無人化・省力化
適用工事
  • 【建築工事】
    躯体工事/鉄骨・鉄筋コンクリート造家屋建築工事
作業 角形鋼管柱継手の現場溶接作業
活用実績(件数又は現場数) 2件
特許・実用新案 特許:有
実用新案:無
当該技術所有企業 [技術の所有権]
自社
他社

[販売]
他社:(コベルコROBOTiX株式会社)
第三者評価・表彰等 平成30年度エンジニアリング功労者賞、一般社団法人エンジニアリング協会
当該事例紹介ウェブサイト http://www.taisei.co.jp/
掲載日 2019年4月15日

【カテゴリ】

  • [活用分類]無人化・省力化
  • [建築工事]躯体工事/鉄骨・鉄筋コンクリート造家屋建築工事
  • [抑止可能なリスク(災害の種類)]高温・低温の物との接触
  • [危険作業対策]現場溶接
  • [有害業務対策]熱中症
  • [職場環境改善・メンタルヘルス対策]苦渋反復作業の解消

企業情報

大成建設株式会社 技術センター技術企画部情報技術室

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