工事中の斜面において土砂崩壊の危険を監視する装置である。簡易センサーの「表層ひずみ棒」(以下、MPSと言う)を斜面に設置し、地中内で微増するせん断ひずみを計測する。これは、土の変形が「止まっている」のか、それとも「継続している」のかを視覚的に示す物であり、せん断ひずみの増加が一定速度以上になると一次警報(D1)を発し、さらに加速度的な増加を検出すると二次警報(D2)を発する。さらに検出した危険は警報器から無線で受信機へと伝達される。この受信器には室内設置型と重機等の運転席に置くカップホルダー型の2種類がある。
掘削開始前の斜面にあらかじめMPSを貫入設置して使用する。MPS専用の警報器とともに使用すればケーブルを接続するだけで電源が自動投入され、データの収録とその解析を開始する。解析結果にD1が検出されると黄色ランプが点灯し、さらにD2を検出すると赤ランプとブザーが作動する。MPSとその警報器の構成を「土砂崩壊の簡易危険検出システム」と呼ぶが、MPS単体をセンサーとして使用することも可能である。その場合は汎用装置等でデータ収録して使用する。
目視では判別が難しい崩壊前の僅かな地山の動きを検出する。
具体的には、土のせん断ひずみのクリープ的な増加を検出すると警報を発する。
崩壊までの時間的猶予内(タイムラグ)に作業者を避難させて人的被害を軽減する。
本計測システムはあくまでも人間による監視を支援するものとして利用することが重要。
土砂崩壊の兆候を「見える化」する新技術
登録番号 | 32-1 |
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活用分類 | 機械センシング |
適用工事 |
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作業 | 地面の掘削、斜面の切土、盛土作業 試掘、事前調査 |
特許・実用新案 | 特許:有 実用新案:無 |
備考 | 購入に関するお問い合わせは、株式会社丸東製作所 製造部 販売促進課 梶岡(TEL:03(3643)2111 FAX:03(3643)0293)にお願いいたします。 |
掲載日 | 2019年4月15日 |
【カテゴリ】
独立行政法人 労働者健康安全機構 労働安全衛生総合研究所 労働災害調査分析センター(併)建設安全研究グループ
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