現場地耐力試験システム

[ICT研究開発事例]現場地耐力試験システム

概要・活用方法

「現場地耐力試験](以下、BCTと言う)は工事現場の地耐力を簡易かつ迅速に調査するための方法であり、その装置を提供する。具体的には、ドラグ・ショベル等の自重を反力として、地表面に載荷板を介して圧力を載荷する試験である。本試験の結果から極限支持力等が求められ、地盤が移動式クレーンや建設機械の重さを支持できるか確認する。BCTは従来の平板載荷試験に比べて1/10以下の短時間で実施でき、その方法自体も簡易なものに改めた。本試験は(公社)地盤工学会「地盤調査の方法と解説」に記載され、NETISにも登録(KT-160051-A)されている。移動式クレーンの設置箇所や建設機械の移動経路にBCT装置をセットして地盤調査する。具体的には、ドラグ・ショベルの下部走行体の中央付近にBCT装置を設置し、次いで、ジャッキを伸張させて載荷の準備をする。さらに、機体の前後に変位計を取り付ける。そして、コントロールパネルでジャッキの伸張速度を5mm/分にセットし、載荷を開始する。伸張量が最大値(30mm以上)に達すると試験は終了である。従って、BCT装置のセットが完了すると、その後の試験は半自動で実施される。

特徴・効果

これまでは主観的であった「設置面は堅固か?」の確認を、この地盤調査によって定量的に把握することができる。したがって、地盤が軟弱で転倒の危険はないか客観的に確認できる。

活用上の注意点

基礎と載荷板のスケール差による評価上の適応限界を理解し、総合的に地耐力を評価することが必要。

対象とする主な対策(本質安全化)

  • [危険作業対策]車両系建設機械作業/軟弱地盤工事
登録番号 32-2
活用分類 機械センシング
適用工事
  • 【土木工事】
    仮設工事/基礎工事
  • 【建築工事】
    仮設工事/躯体工事/鉄骨・鉄筋コンクリート造家屋建築工事/木造家屋建築工事
作業 移動式クレーンや基礎工事用建設機械を使用する作業
特許・実用新案 特許:無
実用新案:無
第三者評価・表彰等 NETIS(KT-160051-A)
当該事例紹介ウェブサイト http://www.netis.mlit.go.jp/NetisRev/Search/NtDetail1.asp?REG_NO=KT-160051
備考 お問い合わせは、株式会社東洋スタビ 設計試験課 若原(TEL:0585-32-4173)にお願いいたします。
掲載日 2019年4月15日

【カテゴリ】

  • [活用分類]機械センシング
  • [土木工事]仮設工事/基礎工事
  • [建築工事]仮設工事/躯体工事/鉄骨・鉄筋コンクリート造家屋建築工事/木造家屋建築工事
  • [抑止可能なリスク(災害の種類)]転倒/倒壊
  • [危険作業対策]車両系建設機械作業/軟弱地盤工事
  • [ICT関連]建設機械/計測・測位・変位

企業情報

独立行政法人 労働者健康安全機構 労働安全衛生総合研究所

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