GPSを活用した盛土転圧管理

[ICT活用事例]GPSを活用した盛土転圧管理

概要・活用方法

盛土転圧管理について、振動ローラーに加速度センサーとGPSアンテナを設置し、加速度応答値(CCV値)を計測して盛土地盤からの反発係数を相対値とすることによってリアルタイムに車上モニターにて締固め度を確認できるようにした。またそのデータをデジタルマッピングし、締固め不足である場所を図上に色分けすることによってモニターで確認できるようにした(写真)。

特徴・効果

今回、活用した結果、従来のように再転圧など追加施工の必要性を判断するためのRI計測などの密度管理を重機近傍で行う必要がなくなり、計測作業員と重機との接触災害を防止することができ、安全性が向上した。

活用上の注意点

ICT機器の導入を行いながら現場の安全対策を行ってきたことにより、ヒューマンエラーに伴う災害が低減され、安全性向上につながっていると思われる。しかしながら、いまだICT機器は初期運用段階であることから、検討すべき課題も多々ある。加速度応答値(CCV値)による転圧状態の管理はあくまで相対値であるため、常に絶対値である砂置換やRIによる転圧状態の管理値との整合性を確保しておくことが重要である。また、重機側機器については、取付け・取外しが複雑であるため専門職でないと対応できないこと、重機の製造メーカーによっては取付け不可のものがあること、機材の費用が高価であることなどがあげられる。一方、今後の課題として、このようなICT機器の携帯忘れや充電忘れ、スイッチの入れ忘れなどのヒューマンエラーも無いわけではないので、ヒューマンエラーを回避するような教育を積極的に行って、常に安全に作業できる状況を継続する必要がある。

残留リスク(活用上の問題点)

①残留リスクの内容と対応策

A ICT機器の携帯忘れや充電忘れ、スイッチの入れ忘れなどのヒューマンエラー

B ヒューマンエラーを回避するような教育を積極的に行って、常に安全に作業できる状況を継続する。

②対応策についての今後の計画

オペレーターに対する朝礼や現場での声掛けを行ってエラー防止に努めるとともに、終業時における機器のスタンバイ状況を職員も確認する。また、オペレーターを何人かに専任化させ、習熟化させてエラー防止に努める。さらに、毎作業日ごとにおける作業終了時のデータ回収を行ってエラー防止に努める。

自社で開発/改良したい技術

データ信頼度の向上・普遍化

対象とする主な対策(本質安全化)

  • [危険作業対策]車両系建設機械作業
登録番号 11-11
活用分類 無人化・省力化
適用工事
  • 【土木工事】
    土工工事
作業 転圧作業
価格等 300千円/月+初期導入費300千円
活用実績(件数又は現場数) 50
特許・実用新案 特許:無
実用新案:無
当該技術所有企業 [技術の所有権]
他社:(ジオサーフCS 株式会社)
第三者評価・表彰等 国土交通省 NETIS登録 KT-100107-VR
当該事例紹介ウェブサイト https://www.cs.geosurf.net/
掲載日 2019年6月20日

【カテゴリ】

  • [活用分類]無人化・省力化
  • [土木工事]土工工事
  • [抑止可能なリスク(災害の種類)]激突され/はさまれ、巻き込まれ
  • [危険作業対策]車両系建設機械作業
  • [ICT関連]建設機械/センサー

企業情報

戸田建設株式会社 東北支店 土木工事1部工事1室

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