熱中症対策 冷却下着ベスト型

[ICT活用事例]熱中症対策 冷却下着ベスト型

概要・活用方法

①概要
チューブを張り巡らせたベスト本体に冷却水を循環させ身体を冷却させ深部体温の上昇を抑える。(図1)
宇宙航空研究開発機構(JAXA)の協力の下、次世代先端宇宙服の最先端技術を応用し民生化に向けて改良を行い商品化。
②商品ラインナップ(・タンク型・リュック型・チラー型)
・タンク型
タンク(容量 1L 内に8分目まで水を入れ事前に冷凍庫で凍らせる。使用前にタンク内に少し水を入れると氷が徐々に融け出し冷却水となる。
その冷却水をポンプでベストに循環させ身体を冷やす。
タンク内の氷が全て溶け冷却効果が薄れた場合は、タンク内の水を捨て、新たに氷を追加するか、凍らせておいた予備の冷却水タンクに交換する。
冷却持続時間=30分~60分(環境により変化あり)
・リュック型
冷凍した保冷剤2個で水袋をサンドし水袋内を循環する水を冷やす。その冷却水をポンプでベストに循環させ身体を冷やす。
保冷剤が溶け冷却効果が薄れた場合は、凍らせておいた予備の保冷剤に交換する。
冷却持続時間=60分~120分(環境により変化あり)
・チラー型
冷却器 (チラー) で 冷却 した水をベストに循環させ身体を冷却する。
100V電源が必要(図2)
③活用方法
建設業をはじめ業種問わず、屋外の暑熱環境下での作業、施設内の暑熱環境下での特殊作業で熱中症対策とし着用。

特徴・効果

本製品は、冷却水で身体を冷やし熱中症の原因である深部体温の上昇を抑える事が最大の特徴である。(図3)
ファン付きの 空調服は認知度もあり、多くのユーザーで使用しているが、汗を気化させ涼さを感じさせる機構は皮膚温度の上昇を抑える事は可能だ
が、深部体温の上昇を抑える事は難しい。また、外気を取入れる為、外気温35℃以上の過酷な現場、または粉塵が発生する現場では空調服ではカ
バー出来ない事例が多数ある。よって弊社製品は空調服では厳しい過酷な暑熱環境下で使用するユーザーが多い。

活用上の注意点

①本製品は防爆構造ではない為、爆発や引火の恐れがある場所では決して使用しない。
②ポンプユニットのスイッチは日常生活防水仕様となっているが、故障の原因となる為、多量の水がかからないようご注意する。
③熱中症予防には高い効果を発揮するが、必ずしも熱中症を防ぐ製品ではない。

残留リスク(活用上の問題点)

①残留リスクの内容と対応策

1)装着するタンクやリュックが作業の邪魔になり作業効率が悪くなる可能性あり。
  ⇒小型軽量化の商品開発
2)冷却持続時間が短い為、頻繁にタンク又は保冷剤の交換が必要。
  ⇒冷却持続時間UPをに向けての開発。

②対応策についての今後の計画

1)2)日々、トライ&エラーを繰り返しながら開発を進めている。来シーズンには新バージョンを発売予定。

自社で開発/改良したい技術

小型化・軽量化・冷却持続時間UP

対象とする主な対策(本質安全化)

  • [有害業務対策]熱中症
  • [職場環境改善・メンタルヘルス対策]生産性の向上/心身の健康確保
登録番号 30-1
活用分類 人・行動センシング
適用工事
  • 【その他】
    分類不能
作業 業種問わず、屋外の暑熱環境下での作業。施設内の暑熱環境下での特殊作業。
価格等 ①タンク型=¥72,000(定価)
②リュック型=¥98,000(定価)
③チラー型=260,000(定価)
活用実績(件数又は現場数) 100件以上
特許・実用新案 特許:有
実用新案:無
当該技術所有企業 [技術の所有権]
自社

[販売]
自社
当該事例紹介ウェブサイト http://www.teisen.co.jp/product/553/
掲載日 2019年6月20日

【カテゴリ】

  • [活用分類]人・行動センシング
  • [その他]分類不能
  • [抑止可能なリスク(災害の種類)]高温・低温の物との接触
  • [有害業務対策]熱中症
  • [職場環境改善・メンタルヘルス対策]生産性の向上/心身の健康確保

企業情報

帝国繊維株式会社 繊維営業部

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