ICT建設機械は、重機の位置情報と、事前に設計図書より作成した3次元データ(写真1)を照合し、重機オペレータの操作支援や、自動制御を行うものである。
本工事では地盤面の敷均し作業において、ブルドーザーにGPSの受信機などを取付け、ブレードの先端位置と設計高さを比較し、切土・盛土高さを計算し、排土板を自動コントロールする『Trimble GNSS900』と呼ばれるシステムを採用した。(写真2)
① 施工精度の向上
従来の施工方法の場合、測量する位置(点)での管理となり、点と点の間でレベルの許容値から逸脱することもあったが、ICT施工の場合は連続した点データ(面)での管理となることで、仕上げ面の精度が向上した。また、重機のオペレータの技術に左右されることのない均一な施工が可能となった。(写真3)
② 安全性の向上
重機周辺に配置されていた丁張りや測量などの作業員が不要となり接触事故の危険が大幅に減少した。
③ 環境負荷の低減
建設機械の稼動効率向上により化石燃料の消費が抑えられ、CO2 排出量の削減になった。
④ コストの削減
従来必要であった丁張りや施工中の測量、それに伴う修正作業が大幅削減されるため、一日の作業量が従来の1.5倍程度、約1,600㎡/日・台となり、工事日数を8日間短縮、労務を約80%削減することができた。
施工箇所周辺に建物があると精度が落ちる(現時点では、多少の見直しがされているとの事)。
・座標の再確認
・標高の再確認
・日々の確認
ICTドローンでの測量
登録番号 | 28-3 |
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活用分類 | 機械センシング/活用分類 |
適用工事 |
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作業 | 敷均し作業 |
価格等 | 初月500,000 2か月目以降200,000 |
活用実績(件数又は現場数) | 1現場 |
特許・実用新案 | 特許:無 実用新案:無 |
当該技術所有企業 | [技術の所有権] 汎用 [販売] 他社:(日立建機) |
掲載日 | 2019年9月 4日 |
【カテゴリ】
株式会社奥村組 西日本支社 安全品質環境部
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