<概要>
橋梁下面の目視点検を橋面上の安全な位置から遠隔操作により撮影されたビデオ画像をとおして近接目視代替点検を行う技術である。
<活用方法>
①橋梁点検の際、橋梁点検車の使用が困難な橋梁における橋梁点検支援(ひび割れ検出、はく離・鉄筋露出および桁端部の点検等)技術。
②現場点検作業での損傷状況の入力支援及び、損傷一覧表・写真台帳等の点検調書を自動で作成するシステムである。
<橋梁点検時の安全確保>
①本ロボット(図1左)は、橋梁点検車の利用が困難な橋梁において、橋面上に設置したベースマシンによりロボットアームを桁下に挿入させ遠隔操作により点検を支援するものである。このことにより橋面上の落ち着いた作業環境の元での点検が可能となり、安全性と作業効率の向上が期待できる。
<歩道設置により追突事故等を回避>
②橋面上の占有幅は約1m、高さは約2.5mで歩道設置が可能(図1右)であるため、車道交通規制による渋滞や追突事故を回避できる。
<墜落・転落災害の防止>
③本ロボットのベースマシン部分は多機能カメラ台車及びクラックゲージ台車を搭載した「アプリケーション台車」となっており、高精細ビデオによる近接目視、クラックスケールでの幅計測、回転式打診装置での打診支援がある。この機能を用いることで橋梁下面に点検員が近づくことがないため作業員転落の危険が回避できる。(図2)
<ライブ配信による効率化(疲労軽減、心身の健康確保)>
④現場の映像をネット回線を利用しライブ配信が可能となり、社内にいる高度な知識を持った技術員が確認・指示ができることで、現場に行く点検員の人数を減らしながらも、点検作業ミスを減らすことや橋梁点検の効率を上げることが期待できる。
<入力支援による効率化(疲労軽減、心身の健康確保)>
⑤調書作成支援システムは、現場で部材・要素番号毎に損傷種類、程度、形状の入力支援を行い、調書を自動作成する。(図3)
・気象条件について
①平均風速7m/秒で作業を中止する場合があります。
②外気温は猛暑気温および厳寒気温を除く。
・運用時の注意
③ベースマシンやロボットアームの運用時、安全確保のため歩行者及び交通車両の整理誘導を行う誘導員を置く必要がある。
④本ロボットのオペレーターには、機器操作に関するある程度の熟練技能を必要とする。
橋梁点検支援ロボット「視る・診る」スタンダード機の機能紹介・点検作業の動画となります。
橋梁点検支援ロボット「視る・診る」の開発経緯・機能紹介等をわかりやすく紹介しております。地元福井県のTV番組「深ボリ!」にて紹介されました。
登録番号 | 39-1 |
---|---|
活用分類 | 無人化・省力化/機械センシング |
適用工事 |
|
作業 | 橋梁点検車が使用できない橋梁の近接目視点検を行うことが可能。 |
特許・実用新案 | 特許:有 |
第三者評価・表彰等 | ・橋梁点検支援ロボット視る診る【スタンダード 】NETIS登録:KK-110063VR、【ハイグレード】 NETIS登録:QS-170024VR ・道路橋定期点検要領〔平成31年度版〕点検支援技術性能カタログ(案)に掲載 |
当該事例紹介ウェブサイト | https://www.zivil.co.jp/ |
掲載日 | 2020年7月27日 |
【カテゴリ】
ジビル調査設計株式会社 営業部
当協会は、当サイトに最新の正確な情報を掲載するよう努力しますが、この情報の正確性、安全性、適切性について責任を負わず、保証するものではありません。
当サイト及び当サイトからリンクされているサイトへのアクセス及び利用する方は、自己の責任及び善良なる管理者の注意義務に基づき利用することに同意したとみなします。
当協会は、当サイト及び当サイトからリンクされているサイトの利用、アクセス又はアクセス不能の結果生じる損害及び当サイトの情報の誤謬を信頼した結果生じる損害について責任を負いません。
当サイトを活用して行う建設工事については、いうまでもなく、各事業者において、法令遵守、安全第一をもって工事の施工を行ってください。