建設現場のモノの管理を一元化するIoTデバイスを活用したソリューションサービス「mono-tracker」

[ICT研究開発事例]建設現場のモノの管理を一元化するIoTデバイスを活用したソリューションサービス「mono-tracker」

概要・活用方法

①概要
本サービスは高層・超高層ビルなどにおいて、従来の屋内測位技術とは全く違う発想で、建設現場に数千と点在する仮設資機材(小型建機や運搬台車、脚立類、など)の一元管理を可能にするものです。
②活用方法
仮設資機材に直径50mm厚み15mmほどのIoTデバイスを貼り付け、表面に印字されたQRコードをスマホのアプリで読み込み、資機材名称と管理者名を設定すれば登録が完了します。これだけでアプリから、「何階に」「誰の」「何が」「何台」あるかを一元管理することができます(図1)。

特徴・効果

①特徴
従来の屋内測位技術に活用されているWi-FiやBeacon、Bluetoothなど、建物側に基地局や中継機などを設置する必要がない、建設現場向けに開発されたソリューションです(図2)。 高度計の要素技術を応用した「高さ」に特化したセンシング技術と、低消費電力・長距離伝送を特長とした「LPWA(Sigfox)」の無線通信技術、個体識別管理に「QRコード」を実装したデバイスと、感覚的に扱うことのできる、簡単操作のスマホアプリを用いて、稼働状況や詳細を検索機能付きで確認できます(図3)。デバイスは使い捨てで、回収の必要はありません。
②効果
本来やるべき業務もままならない、業務に付随する無駄なオペレーション(モノ探しや調整作業、など)を効率化することで、生産性の向上及び業務過負荷の軽減・改善につながり、結果として心身の健康確保、疲労軽減などが期待されます。特に、現場監督や職長等の管理者の作業負担が軽減されることで、不安全行動やヒヤリハットの防止にもつながる可能性があります。また、モノ探しに動き回る必要がなくなるので、注意力散漫により、つまづき転倒や接触・挟まれなどが発生する恐れが減少します。大現場の場合、1日2時間以上モノ探しに費やしている時間が、アプリで一元管理されることで解消されます。

活用上の注意点

平面測位に適さない。
電波環境が悪いと影響を受けることがあります。(その場合、レンタル基地局を設置することができます)
デバイスの電池は、寿命が10ヶ月から12ヶ月。
アプリは、Android版:Google Play、iOS版:App Store、よりダウンロード、Windowsは非対応。

自社で開発/改良したい技術

建設現場での仮設資機材の予約管理システム、安全帳票システム、お知らせ・チャット機能、など、追加機能を開発実装していく予定です。一方、土木現場での高所作業者の安全管理に関する IoTデバイスを活用したソリューションサービス「Safe-Tracker」を開発中です。

対象とする主な対策(本質安全化)

  • [職場環境改善・メンタルヘルス対策]生産性の向上/苦渋反復作業の解消/心身の健康確保
登録番号 45-1
活用分類 無人化・省力化/機械センシング/能力支援等
適用工事
  • 【土木工事】
    土木工事全般
  • 【建築工事】
    建築工事全般
  • 【設備工事】
    設備工事全般
作業 仮設資機材の管理
特許・実用新案 特許:有
実用新案:無
第三者評価・表彰等 第1回 Kawasaki ZENTECH Accelerator にて「はまぎん ZENTECH賞」受賞
当該事例紹介ウェブサイト
https://www.genba-support.com
備考 2020.05月 サービスリリース予定(予約受付開始)
掲載日 2020年7月27日

【カテゴリ】

  • [活用分類]無人化・省力化/機械センシング/能力支援等
  • [土木工事]土木工事全般
  • [建築工事]建築工事全般
  • [設備工事]設備工事全般
  • [抑止可能なリスク(災害の種類)]その他
  • [職場環境改善・メンタルヘルス対策]生産性の向上/苦渋反復作業の解消/心身の健康確保
  • [ICT関連]タブレット・スマートフォン/ソフトウェア・アプリケーション/センサー/計測・測位・変位

企業情報

株式会社TACK&Co. 建設現場支援センター

ご担当者名
鈴木孝典
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080-1023-2988

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