【概要】
重機の周辺には運転手の死角となる範囲があり、目視することができない。乗用車に搭載され普及しているサラウンドビューシステムを改良し、運転手が運転席からモニターによって、重機を俯瞰的な視点で確認することができ、死角の状況を把握することで重機災害の発生を抑制させる(図1)。
【活用方法】
重機を動かす前に周囲の安全を確認できるビュー画面(待機モード)と作業中に周囲の安全を確認できるビュー画面(作業モード)の2つが安全レバーに連動して自動で切り替わることができ、オペレーターの特別な操作なく直感的に活用することができる。また、着脱が可能なためリース機械や専門工事業者が持ち込んだ機械に対しても搭載が可能(図2、図3)。
・本技術を搭載した重機を15現場17台に使用し、本技術の機能と耐久性の確認を行った。
・作業モード中は画面上の機体からの距離を外周線で確認でき、作業時の距離感把握に役立つ。また、画面は120万画素の鮮明な画像を表示し、周囲の状況を読み取ることができる。
・待機モードと作業モードの切り替えは重機の安全レバーに連動しているため、オペレーターに特別な操作をさせる必要がなく、オペレーターの負担が少ない。
・安全補助機能のため、カメラを見ながらの作業は禁止。
・カメラの取付は振動等で動かないように固定する。
・モニターは運転手の操作に支障しない位置に取り付ける。
[内容]
重機オペレーターが作業時にモニターを注視してしまう恐れがある。
[対応策]
重機作業を補助するためのものではないのでモニターを見ながら作業は禁止。
・新規入場者教育や重機作業計画時に「ぐる見えくん」の使用ルールとして重機オペレーターにモニターを見ながらの作業を禁止することを周知させる。
・センサーやAIカメラなどを用いて、人が近くに来た時やモニターを見ながら作業をしていた場合に音声等で知らせるシステムを「ぐる見えくん」に搭載できないか検討中。
① 利用したい技術
AR機能を使用した測量・墨出し(杭芯出し)
② 製造者側に開発/改良を期待する技術
建設重機の自動運転・運転補助
③ 自社で開発/改良したい技術
墜落事故防止装置(安全帯未使用検知等)
登録番号 | 10-16 |
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活用分類 | 人・行動センシング |
適用工事 |
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作業 | バックホウ・クローラークレーンによる重機作業 |
価格等 | システム費用 100万円 取付費用 50万円 |
活用実績(件数又は現場数) | 15現場 17台稼動 |
特許・実用新案 | 特許:申請中 実用新案:無 |
当該技術所有企業 | [技術の所有権] 自社 [販売] 他社 |
第三者評価・表彰等 | 日刊建設工業新聞 掲載 [2021年1月20日] 日刊建設工業新聞 掲載 [2020年12月7日] |
当該事例紹介ウェブサイト | https://www.decn.co.jp/?p=118216 |
掲載日 | 2021年5月26日 |
【カテゴリ】
鉄建建設株式会社 安全推進室 安全企画部
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