【概要】
大成建設株式会社と西尾レントオール株式会社が共同で開発した「KIZUKIAI」は、建設現場で発生したあらゆるアラートを事務所や外出先でもリアルタイムに確認(気づき)できる。
現場で直接作業に関わる人に危険を知らせる警報機(接触防止センサー、クレーン過負荷三色灯など)の電気信号を送信機に接続し、LPWAの一種であるLoRaによる無線通信で情報をリアルタイムに伝送する。
受信機はクラウド通信端末に接続され、インターネットに接続されているパソコンやスマートフォンなどから閲覧することができる。(図1)
また、発生時刻や状況が記録できるため、事後の確認・検証・改善指示を現場へフィードバックできる。
①接続したい警報機の信号種類を確認する
②LoRaの送受信・クラウド端末の通信が可能である事を確認する
③利用者専用のクラウドページ(ID/PW)を開設
④警報機・送受信機・クラウド端末を現地に取り付け
⑤クラウドページから状態をモニタリング
⑥過去の警報状態から危険な時間・環境を分析し、事故前の改善指示(気づき)や事後の確認・検証に活用する
【活用方法】
①クラウド端末(受信機内蔵)を現地へ設置
②アラート機器の信号取り出し ※方法は機器により異なる(ex.端子台より配線、リレーによる無電圧接点の取出)
③アラート機器への送信機の取付
④クラウドページの表示確認、回転灯の点灯確認
・従来の「その場に遭遇した人に知らせる」一時的な警報(建設機械への近接、クレーン吊荷状況、立入禁止エリア侵入、仮設備等の異常等)を、「いつ・どこで・どのような警報が発生したのか」事務所や外出先など遠隔地からリアルタイムに確認できる
・警報状況やヒヤリ・ハットなど、報告しないと共有されない情報を工事関係者間でシステム的に情報共有し、安全意識の向上を図る事が可能
・警報の発生時刻やその際の現場状況などはクラウド上に記録され、過去のデータをもとに確認・検証を行うことで、作業手順や設備の見直しなど、適切な安全改善策の立案及び安全に関わる情報の迅速なフィードバックが可能となる
・電気信号を取得することで作動するため、あらゆるアラートに適用できる(ex.クレーン過荷重3色灯、重機接触センサーなど)
・複数のアラートを組み合わせる事で、より細かな条件下でのアラートも可能(ex.立坑の下に人がいる+クレーンが立坑上にある)
適用条件:
①機器間の距離:LoRa送受信機の通信が可能である(見通し約1km※現場状況により到達距離は変動します)
②インターネットへの通信:クラウド端末がキャリア電波を受信できる
登録番号 | 35-12 |
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活用分類 | 人・行動センシング |
適用工事 |
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作業 | 遠隔地からの現場の安全確認等、安全管理業務 |
特許・実用新案 | 特許:無 実用新案:無 |
当該事例紹介ウェブサイト | https://www.taisei.co.jp/about_us/wn/2022/220608_8817.html |
掲載日 | 2023年1月 5日 |
【カテゴリ】
西尾レントオール株式会社 大成建設株式会社
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